2021開幕戦:鹿島アントラーズ対清水エスパルス
2021開幕戦
アウエー鹿島に乗り込み、3-1で勝利!
ロティーナ采配ズバリ!の結果となった。
この結果を見て、
- 今年のエスパルスは違う!
- 優勝争い!
という単語がSNS上で並んでいるが、本当なのか?
軽く分析したいと思います。
2021先発メンバー
今シーズンのエスパルス。
積極的補強を慣行したエスパルス。
見方を変えると、
チームを解体させる補強をしたエスパルス。
それが先発メンバーを見て分ける。
2021先発メンバー
- 権田 修一
- 原 輝綺
- ヴァウド
- 鈴木 義宜
- 片山 瑛一
- 竹内 涼
- 中村 慶太
- 中山 克広
- カルリーニョス ジュニオ
- チアゴ サンタナ
2020先発メンバー
- ネト ヴォルピ
- 奥井 諒
- ヴァウド
- 立田 悠悟
- 石毛 秀樹
- 中村 慶太
- 西村 恭史
- 後藤 優介
- 金子 翔太
- ティーラシン デーンダー
昨年の開幕メンバーから9名が変わっていることが分かる。
2019先発メンバー
- 六反 勇治
- 立田 悠悟
- ヴァンデルソン
- ファン ソッコ
- 松原 后
- 飯田 貴敬
- 河井 陽介
- 竹内 涼
- 金子 翔太
- 中村 慶太
ちなみに、2019年のメンバーを見ると
竹内涼、中村慶太の名前があり、こちらも9名の名前が違うことが分かる。
開幕メンバー比較は別に大したことはないけど、
監督が代わり、即戦力の選手補強が行われたのは事実といえるだろう。
鹿島戦:試合内容
結果的に3-1で終わったが、内容的には、こんなに差はなかった。
前半は押されていたし、ポストにも助けられた。
ただ、守備を中心に攻撃を組み立てるという今のチームから考えれば、ある程度相手にボールを持たれたも気にする必要はない。
この試合だけで判断はできないが、
相手にボールを持たせるサッカー・意図が受けて取れた。
サイドでボールを持たれるのはある程度、許容。
この短期間で
サイドに追いやりながらボールに詰めていく形が形成できていたのはいい意味で裏切られた感。
攻撃面においては、ボールを取ってから早い攻めへの意識。
連携という部分ではまだまだだが、
チアゴ サンタナ、カルリーニョスという核が2つできたことで、相手守備の裏を突くサッカーが形成できそうな感じ。
サイドバックに不安がなくなった
昨年は、奥井といい金井といい、無駄に上がって守備陣形を崩し、動けるけど頭を使えていない選手で不安しかなかった。
その意味では、原も片山もバランスが取れるし、上がるタイミングもいい。
カルリーニョス・中山
昨年は、カルリーニョスにとって不完全燃焼の年であった。
十分な結果は出したのは事実だが、
真ん中にターゲットがいなかったことで、自身がセンターフォーワードで出ざるを得なく、多くのオプションを出し切れなかった。
開幕戦だけ見ても、彼はのびのびサッカーをしていたのは事実。
サイドに開き、強さをテクニックを見せる。
仕掛ける姿勢が、相手の意識をくぎ付けにする。
カルリーニョスのクロスから後藤のヘッドの得点シーンは、完全に彼が後藤のマークを薄くした結果といえる。
中山も、結果を求めるのはこれからという状況で、想像以上の結果を見せた。
連携はまだまだだが、
ボールを持ってから仕掛ける姿勢はいい。
やっぱり権田
やはり権田の存在は大きい。
コーチングなどもあるけど、やはり存在感も無視できない。
2021エスパルスは強いのか?
鹿島にアウエーで3-1と勝利。
結果を残したエスパルス。
確実に言えるのは昨年とは全然違うということ。
それが選手層。
今回の先発メンバーは必ずしも確約されたメンバーではない。
立田、マテウス、エウシーショ、石毛、西沢、河合、ヘナト、唯人、金子・・・・。
黙っていないだろう。
昨年は、チームの状況から、自分の見せたいプレーを封印せざるを得なかった選手もいるだろう。
開幕戦の先発メンバーを見ても、
- ヴァウド:安定感が欲しい
- ディサロ:迷いがある
など、気になるところもある。
チーム内の競争激化
確実に、ポジション争いは激化する。
監督も選手のポテンシャルだけなく、連携・フィット感とのバランスを調整していくのが難しくなるだろう。
ルヴァンカップでは、かなりメンバーを変えてくるだろうから、選手のモチベーションも高いだろう。
2021への期待
鹿島に勝ったからと言って優勝できるわけではない。
- チームの形を作る
- それを熟成させる
- 誰が出てもサッカーの質を落とさない選手層を構築する
守備から入り、相手にボールを持たせながら、攻撃の機会をうかがう。
- 早いプレス
- 最後までボールを追う
この基本中の基本を、
選手間の連携・距離感で無理なくできるようになることが当面の目標。
変に調子に乗り、ボールを持たされる時間が長くなるサッカーになってくると逆に危なくなる可能性もある。
まぁ、少なからず、今年のエスパルスは結果は別として楽しめそう。
最後の期待の選手
金子
昨年までは、攻守の仕事に比重を置かざるを得なかった。
仕掛けるという意識より周りを見すぎて消極的になっていた。
今年は、いい意味で気楽に視野を広くすることができれば、彼本来の仕掛けやノビノビしたプレーを見られるだろう。
唯人
今年、この状況下を打開し、結果を残さなくてはいけない。
チャンスは十二分にある。